第2版 (改訂 2015年11月8日)  更新 2025年4月9日 

 ようこそ。ご訪問有難うございます。
 横浜の自宅で観測した天体画像をメインとしたページです。 3等星が見えるかどうかの光害の夜空の下、
美しい星々を記録することに挑戦しており、また旅先での観測と旅行情報も載せています。
自宅では現在、3cm、5cm、6cm屈折、20cm反射鏡を使用し天体画像を撮影しています。
まだデータは少ないですが徐々に拡充する予定です。本ページにより宇宙に興味を持つ方が増えれば嬉しいかぎりです。

■最近の観測・旅先の記録など 
(写真はクリックで拡大)

■月と桜

 撮影日
2025年4月6日
SONY DSC-HX99
 

f=42.4mm  F=6.3  SS=1/400       f=78.4mm  F=6.3  SS=1/320

上弦を少し過ぎた昇りかけの月(月齢7.9)が満開の桜越しに見えていました。
手持ちカメラでの撮影です。
(2025年4月8日 記)


M42、NGC1977(ランニングマン)
 散光星雲
   オリオン座


         
撮影日
2025年3月22日

ZWO Seestar S30
焦点距離 : 150mm
F : 5.0

Composite  60minutes
        10s x 360枚

Shsrp Capture2.9
StellaImage7で信号処理 
  M42情報

距離 :  1,300光年-2017天文年鑑
       1,300光年-Wikipedia
大きさ : 9.6×5.7光年(20’×10’)
位置 : オリオン座ζ星アルニタク(三ツ星の東側)から
      南約6°(小三ツ星の真ん中付近))
視等級 : +9.0
正中(21:00) : 1月25日
正中高度 : 南 49°

撮影好期(17:00~22:00)
    : 1月下旬~2月下旬


 
 

我が家からSeestar S30でランニングマンの姿を捕らえるのは60分露出でも難しそうです。
(2025年3月26日 記)


NGC2237 散光星雲(ばら星雲)
   いっかくじゅう座


        
撮影日
2025年3月19日

ZWO Seestar S30
焦点距離 : 150mm
F : 5.0

Composite  121minutes
        10s x 726枚

 
StellaImage9で信号処理
 NGC2237 情報
タイプe HⅡ領域

距離 : 4,600光年ー2015理科年表
      3,600光年-2015天文年鑑
       5,000光年-Wikipedia

視直径 : 67×64光年(64’×61’)

位置 : オリオン座のα星ベテルギュース
      の西南約8°

正中(21:00) : 2月8日
正中高度 : 南 59°


撮影好期(18:00~22:00)
    : 1月下~3月中旬

 
 


Seestar S30でのファースト ライトです。好天下2時間余りのスタック結果ですが、予想より
細部が描写されていると思います。自動導入、追尾で煩わしい作業は一切有りません。

(2025年3月20日 記)

■2025年 太陽面

 機材   ZWO Seestar 焦点距離 : 250mm F5                                    






 撮影日   2月27日    3月10日  3月26日
 倍率
X1 
 
8:57

 9:45
 
9:17
 倍率
X2
 
8:56

9:46
 
9:16
倍率
 X4 
 
8:56

9:46 
 
9:16
 黒点数  18  3
 備考      


(2025年3月26日 追記)

 撮影日
2024年9月18日
VC200L
焦点距離 : 1,800mm F : 5   3倍 バーロー
Fire Capturev2.6 、AutoStakkert3.1、Registax6、StellaImage7
 23,532Fr 50%

土星は今年2025年に環が消失します。
2024年9月撮影時には上図のような状況でした。
(2025年3月10日 追記)

■太陽面の観測
2024年     最近の太陽面
     下記以前のデータは左欄 (これまでの記録ー天体観測ー星空ー太陽)をご覧下さい

 機材   ZWO Seestar  焦点距離 : 250mm F : 5                                
 撮影日   5月4日   5月5日    5月10日    5月11日    5月15日    5月17日    5月18日
 倍率
X1 
 
8:29
 
8:35

 9:50

9:53 
 
8:27

 10:39
 
8:07
 倍率
X2
 
8:28
 
8:34

9:49 
 
9:52
 
8:26
 
10:38
 
8:06
倍率
 X4 

8:29 
 
8:34

9:49 

9:52 
 
8:27

10:39 

8:06 
 黒点数  16  17 19   19 14  17   13
 備考              

Seestarによる太陽面撮影のファーストライトです。
太陽導入はボタン一押しのみ。簡単操作が魅力です。昼間の太陽導入の方法は
興味有りです。しかし、ディテールがどの程度写るのか?確認要です
(2024年2月20日記)
(2024年2月21日文章修正)
倍率を変えて撮影。データ追加
(2024年2月26日データ追加、文章修正)、(2024年2月27日データ追加)、(2024年2月28日データ追加)
黒点はそれなりに写っていますが、プロミネンスやフレア見るためにはHαフィルタが必須のようです。
旧データは太陽のページへ移動、新規データ追加
(2024年3月22日)(2024年3月30日)(2024年4月16日)(2024年4月27日)(2024年5月3日)(2024年5月4日)
(2024年5月5日)(2024年5月18日)

■ 月(月齢7.6)

 撮影日
2024年1月19日
ZWO Seestar
焦点距離 : 250mm
F : 5

簡易望遠鏡Seestarのファースト ライトです。
経緯台ですが天体を指定すると自動導入・追尾し、星雲はスタック機能付で
観望には便利です。画質は観望場所での一寸見には先ず先ずです。
上の写真をクリックして御覧下さい
(2024年1月22日記)

■マルカリアン・チェーン

マルカリアン・チェーン




              

撮影日
2023年5月9日~5月10日

タカハシ FS60CB+フラットナー
焦点距離 : 370mm
F : 6.2

SBIG ST-2000XM
 (-5℃) 

L Composite
 L 1分×78枚


StellaImage8で信号処理 

マルカリアン・チェーンのL画像です。これはおとめ座銀河団の中に有り、
上の写真では右からM84,M86,NGC4435,NGC4438,NGC4461,NGC4473,NGC4477で
構成されています。
シーイングが悪かった為、露出時間は1分より大きいと背景が飽和しました。
総合計露出時間が78分と短い為コントラストの良い写真にはなりませんでしたが
13個の銀河を確認出来ます。
(2023年6月13日記)

■M42広角


M42
 散光星雲
   オリオン座





              

撮影日
2023年2月21日~3月3日

タカハシ FS60CB+Reducer
焦点距離 : 255mm
F : 4.25

SBIG ST-2000XM
 (-15℃) 

LRGB Composite
2023年2月21日
 L 2分×15枚

2023年2月23日~3月3日撮影
 R 2分×10枚
 G 2分×10枚
 B 2分×10枚
 (2×2ビニング)
StellaImage8で信号処理 
  M42情報

距離 :  1,300光年-2017天文年鑑
       1,300光年-Wikipedia
大きさ : 9.6×5.7光年(20’×10’)
位置 : オリオン座ζ星アルニタク(三ツ星の東側)から
      南約6°(小三ツ星の真ん中付近))
視等級 : +9.0
正中(21:00) : 1月25日
正中高度 : 南 49°

撮影好期(17:00~22:00)
    : 1月下旬~2月下旬


 
 

そろそろ空気の透明度が悪くなって来ている中、雲の切れ間を狙って
M42を広角で切り取ってみました。
月明りも有り、フラット補正が難しい状況でRGB合成に苦労しました。
1月中に撮影するべきターゲットです。
(3月5日記)

■ZTF(ズィーティエフ)彗星(C2022/E3)

上記M42を掲載する際に間違って本彗星の記述を消してしまいました。
写真のみ再掲します

(3月5日記)

■今年度の火星
今日は気温が12℃と高く、殆ど無風状態の好条件で撮影。
時々半径程度(7~8”)の揺れが有るものの表面模様がハッキリと確認出来る
時間が長い様に感じました。下表にデータを追加します。相変らずQuality Graphと
最適スタック率の関係は手探り状態です。
(1月10日記)

年が明け晴天が続いています。シーイングは中々良くなりませんが
毎日試写していて比較的良い1枚を掲載します。
(2023年1月8日記)

 撮影機材 VC200L、ASI290MC      
  処理ソフト Fire Capturev2.6 、AutoStakkert3.1、Registax6、StellaImage7         
火星 撮影日  2022年12月16日   2022年12月20日    2023年1月7日   2023年1月9日
視直径   16.5" 16.1"  13.8"  13.5” 
 バーロー  3倍   3倍   5倍 5倍  5倍 
総フレーム数  34,504Fr 34,506Fr  26,191Fr  38,761Fr  39,376Fr 
 品質
(Quality graph)
         
 スタック率 70%  30%   70%  20% 70% 
 Denoise 0.30   0.25  0.3 0.5  0.5 
Sharpen  0.6  0.5 0.75  0.8   0.7
 画像          
備考  20:08 弱風時々強く 微風 強い風は殆ど無し  微風  風は殆ど無し 

今回の接近は12月1日でした。現在遠ざかりつつあります。この日の視直径は
16.5”で木星の半分以下です。
シーイングは悪く、時々直径の2倍程度ブレ、鮮明な画像が得られませんでした。
3倍のバーローを使用しましたが5倍程度が必要そうです。
今後何度かトライ予定です
(12月17日記)
12月20日はシーイングがかなり良かった。バーローを3倍と5倍の両方を使用し
て比較。5倍の方が明らかに鮮明な画像が得られました。しかし品質グラフの意味が
明確では有りません。
(12月21日記)

■皆既月食 2022年11月8日

  撮影機材 FS60Q、NIKON D7000     
撮影日  2022年11月8日 
 時刻 20時40分 18時5分~ 22時13分
撮影条件  ISO : 640  シャッタースピード : 1秒  EM-200を使用 適合露出 
 画像  
 
比較明合成

月食中、全時間とも快晴で、撮影には最高の日和りでした。
スライドルーフの高さが邪魔をし、半影食からの撮影は出来ませんでしたが
744枚を撮影。初めて雲の無いタイムラプス皆既月食動画を撮影しました。
赤道儀を使用して星の動きを止めて撮影。月の左下に天王星が見えます。
全撮影コマの比較明合成は右上の図のようになりました。
星の点像の奇妙な動きは架台とカメラの不完全な動きによるものか?
撮影はミラーアップでタイマー撮影しています。
地球の影の楕円形がこれで良いのか検討要です。
(11月13日 記)
■天王星食 2022年11月8日

FS60Q、NIKON D7000    
2022年11月8日 
20時40分 20時41分 左の20秒後 
ISO : 640  シャッタースピード : 1秒 
天王星食前   食直前 食開始後 

皆既時間内に天王星食を撮影しました。
前記のタイマー撮影(3枚/分)の中に写っていたものです。
月の左下の天王星(小さな点)の食開始直前から直後の様子を示しています。
赤道儀を使用している為、天王星は殆ど不動です。
タイムラプス動画では月が天王星めがけて衝突するように見えます。
(11月13日 記)

■2022年の木星

 撮影機材 VC200L、ASI290MC  
  処理ソフト Fire Capturev2.6 、AutoStakkert3.1、Registax6、StellaImage7     
 木星   撮影日  10月31日  
 バーロー  3倍  
総フレーム数   26,391Fr  26,442Fr 26,201Fr 
 品質
(Quality graph)
     
 スタック率 70%  70%   70%
 Denoise 0.80  0.7  0.4 
Sharpen  1.00   0.9  0.8
 画像      
備考  17:11 微風  17:21 微風   18:00 微風

 AutoStakkertの品質グラフ(Quality graph)とスタックの割合、RegistaxのWavelet変数を表記しました。
 10月31日の各画像は品質グラフは全く違い、RegistaxのWavelet処理で試行錯語しています
 上記18:00のデータが一番解像度が良いと思えます。
 今後品質グラフとWaveletのかけ方の関係の把握が必要です。
(11月1日 記)、(11月2日 修正と追記)

  撮影機材 VC200L、ASI290MC   
  処理ソフト Fire Capturev2.6 、AutoStakkert3.1、Registax6、StellaImage7    
 木星   撮影日  2022年9月5日   9月26日 9月30日
 バーロー 3倍  3倍 3倍
総フレーム数  13,965Fr 26,633Fr 26,418Fr
 画像  
   
備考   弱風(シーイング良くない) 微風、時々画像揺れ 微風、時々画像揺れ(中の上) 
 土星 撮影日  2022年9月5日      
  バーロー  3倍     
総フレーム数  16,238Fr     
  画像      
 備考   弱風(シーイング良くない)    

(2022年9月7日 記)、(9月27日記),(10月3日記)

IC5067 NGC7000 散光星雲 
  (ペリカン星雲と北アメリカ星雲)

   はくちょう座



        ASO合成


    Hα       SⅡ      OⅢ

撮影日
 2022年
 7月17日 (Hα画像)
 7月27日(SⅡ、OⅢ画像)


タカハシFS60CB+レデューサー
焦点距離 : 255mm
F : 4.25

SBIG ST-2000XM
 (-5℃) 


ASO Composite
 Hα5分×19枚
 SⅡ5分×7枚
 OⅢ5分×6枚

 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
   IC5067 情報
      輝線星雲(HⅡ領域)

距離 :  2,000光年-2015理科年表
      910光年-2022天文年鑑
       2,000光年
-Wikipedia
視直径 : 85'×75'  - 天文年鑑
位置 : はくちょう座のα星デネブ
      の南東約2
°
視等級 : +7.0
正中(21:00) : 9/14
正中高度 : 北 81°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 6月中旬~11月下旬


 
 

有名なペリカン星雲と北アメリカ星雲です。
今年FS60CBのレデューサーを入手して初めて撮影可能になりました。
今回はNBFを使用してペリカン星雲の全体が入る構図で撮影しASO
合成しました。
次回は北アメリカ星雲をメインに撮影したいと思っています。
(2022年7月28日 記)

M8 散光星雲 NGC6530散開星団
  (干潟星雲)

   いて座



        ASO合成


    Hα       SⅡ      OⅢ

撮影日
 2022年
 7月5日 (Hα画像)
 7月10日(SⅡ、OⅢ画像)


タカハシFS60CB+フラットナー
焦点距離 : 370mm
F : 6.2

SBIG ST-2000XM
 (-5℃) 


ASO Composite
 Hα5分×21枚
 SⅡ5分×12枚
 OⅢ5分×16枚

 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
   M 8 情報
      輝線星雲(HⅡ領域)+暗黒領域

距離 :  3,900光年-2015理科年表
      2,500光年-2022天文年鑑
       5,200光年
-Wikipedia
視直径 : 60'×35'  - 天文年鑑a
位置 : おおいぬ座のα星シリウス
      の北東約15
°
視等級 : +6.0
正中(21:00) : 8/2
正中高度 : 南 30°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 7月初旬~8月下旬


 
 

梅雨明けまで撮影チャンスは全く無し。早目に梅雨が開けたので
久し振りにナローバンド フィルターを使用して星雲を撮影しました。
これまで未撮影のM8 干潟星雲です。
Hαで輝線領域が明確に表現出来ました。しかし暗黒領域が気持ち良く見えていません。
もう少し画像処理を改善要です。
(2022年4月11日 記)

M44 プレセペ星団
   かに座


  

  
撮影日
2022年4月8日(L画像)
    
タカハシ FS60CB+Reducer
焦点距離 : 255mm
F : 4.25

SBIG ST-2000XM
 (-15℃)

L画像 Composite
    1分×54枚
 
StellaImage8で信号処理
 
 M44情報
散開星団

距離 : 6,200光年ー2015理科年表
       510光年-2022天文年鑑
      
 577光年--Wikipedia

視直径 : 13光年(95’)

位置 : こいぬ座のα星プロキオン
      の北東 約15°

正中(21:00) :3月12日
正中高度 : 南 74°


撮影好期(18:00~22:00)
    : 2月初旬~5月中旬


 
 

かに座の散開星団です。L画像のみ(白黒)なので面白く有りません。
星団内には赤色巨星もある様ですからRGB画像も撮りたいですが
シーイングが良い日が少ない為、更にチャンスを待ちます。
(2022年4月11日 記)

■ ダイヤモンド富士(2022年3月)

 NIKON D7000+タイマー    撮影日
2022年
 撮影条件
     3月16日   焦点距離 : 130mm
SS : 1/1,600
f : 25


        


  
 3月15日




焦点距離 : 150mm
SS : 1/1,000
f : 22

我が家からのダイヤモンド富士です。山頂の左端に太陽が沈んでいますが
強烈な花粉光環で富士のシルエットがハッキリしませんでした。
これでは何を撮っているのか?
露出をもう2~3段階落とすべきでしたがタイムラプス作成のため10枚/分の速度で
150枚近くタイマー撮影したので途中で露出を再設定出来ませんでした。
それにしても今年の花粉は凄いですね。
(2022年3月16日 記)
3月16日は太陽が富士山頂の右端にかかりました。写真を追加します。
この日も花粉は酷かったですが露出を3段階押さえた結果全体的に露出不足で
富士山は見え難いですが花粉光環は殆ど低減出来ました。
(2022年3月18日 追記)

IC1805 散光星雲(ハート星雲)
   カシオペア座



        ASO合成


  
撮影日
2022年2月25日(Hα)
     3月5日(SⅡ、OⅢ画像)

タカハシ FS60CB+Reducer
焦点距離 : 255mm
F : 4.25

SBIG ST-2000XM
 (-20℃)

RGB Composite

  Hα 2ビニ : 8分×10枚
  SⅡ 2ビニ : 8分×6枚
  OⅢ 2ビニ : 8分×8枚
  (2×2ビニング)
StellaImage8で信号処理
 
 IC1805情報
タイプe HⅡ領域

距離 : 6,200光年ー2015理科年表
      2,500光年-2018天文年鑑
      


視直径 : 37×32光年(50’×44’)

位置 : カシオペア座のε星セギン
     (Wの左端)からぎょしゃ座のカペラ方向に
      約15°

正中(21:00) : 12月14日
正中高度 : 北 65°


撮影好期(18:00~22:00)
    : 10月下~2月下旬


 
 

FS60CBのレデューサーを入手したので星雲全景を捉える事が出来ました。
本星雲はもうシーズン終了で十分な枚数を撮影出来ませんでした。
NBフィルターを使用したので何とか形が分かりますが、特にSⅡ、OⅢを強調処理出来ず
単調な色合いになっています。次シーズン(今秋)には追加撮影しもう少し色合いを
本来に近づけたいものです
(2022年3月7日 記)

■ ASI482MC 評価 (2)

 撮影機材 FS60CB+レデューサー(焦点距離255mm)、ASI482MC 、Duo Band filter 
 処理ソフト ASI Studio-ASIlive、StellaImage7   
 対象 M45
 撮影日 2022年2月15日     
露出時間 30秒
総枚数  20枚
ASI482 画像  
補正画像  

M45 プレアデス星団を追加評価しました。
ASI482MCの合計10分間露出ですが、青のハローが何とか写って
くれました。1分程のライブ観望でもハローは薄く見られそうです。
(2022年2月16日 記)

■ ASI482MC 評価 (1)

 撮影機材 FS60CB+レデューサー(焦点距離255mm)、ASI482MC 、Duo Band filter 
 処理ソフト ASI Studio-ASIlive、StellaImage7   
 対象 M42  火炎、馬頭星雲  ばら星雲   モンキー星雲
 撮影日 2021年12月30日     
露出時間 30秒 30秒 60秒 60秒 
総枚数  10枚 52枚 27枚   14枚
ASI482 画像  
     
補正画像    
 対象 カリフォルニア星雲 ソール星雲 ハート星雲  パックマン星雲
 撮影日 2021年12月30日      2022年1月2日 
露出時間 30秒 60秒 60秒 60秒 
総枚数  10枚 22枚 68枚   34枚
ASI482 画像  
   
補正画像    

星雲観望用のカメラ、ASI482MCとデュオ バンド フィルターを入手し画質を評価しました。
フィルターはHαとOⅢの2帯域ナローバンド透過型です。
上図の8種類の星雲を短時間で観望可能である事が分かりました。
その場で直ぐにおぼろげな星雲の所在がわかり、画像補正すれば
明確な形が確認出来ます。勿論写真撮影用の機材と比較すれば画質は及びませんが
観望用としては使えそうです。
(2022年1月5日 記)
(2022年1月7日 文章変更及び追記)

■ M31 比較

   M31 渦巻銀河
   アンドロメダ座
     撮影日と合成内容  機材と条件     M31 情報
 ①      LRGB Composite

2021年11月26~27日
 L 5分×54枚
2019年撮影
 L 5分×38枚

2019年撮影
 R 5分×22枚
 G 5分×18枚
 B 5分×16枚
 (2×2ビニング)
 タカハシ FS60Q
焦点距離 : 370mm
F : 6.2

SBIG ST-2000XM
 (-15℃)
StellaImage7で信号処理
    

渦巻銀河 タイプSbc

距離 :  230万光年-2015理科年表
      230万光年-2017天文年鑑
       254±6万光年
-Wikipedia
視直径 : 13×4.1万光年(191’×62’)
位置 : アンドロメダ座のβ星ミラク
      の北西約15
°
視等級 : +3.5
正中(21:00) : 11/18
正中高度 : 北 89°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 10月下旬~1月初旬


 
 
 ②     LRGB Composite

2021年11月26~27日
 L 5分×54枚
2019年撮影
 R 5分×22枚
 G 5分×18枚
 B 5分×16枚
 (2×2ビニング)
 ③



2019年11月21日~
     12月8日

LRGB Composite
 L 3分×26枚
   5分×38枚
 R 5分×22枚
 G 5分×18枚
 B 5分×16枚
 Hα8分×24枚
 (2×2ビニング)

M31のL画像のみを撮影し、2019年12月のデータに追加
コンポジットしてみました。
①は今回と2019年撮影のL画像をコンポジット。
②は今回のL画像のみをコンポジット。
RGB画像はいずれも2019年12月データを使用。
③は2019年のデータです。
③は結構強調処理を強くしたため細部は荒れていますが
①、②は共に強調処理を抑え気味とし、より滑らかな表現が得られました。
L画像のみを毎年追加すれば光害地域でも細部をより細密に表現
出来可能性が有ります。今後毎年トライする予定です。
(2021年12月19日 記)

部分月食  2021年11月19日
 FS60Q+NIKON D70
   焦点距離 600mm
食分 0.978 (18:03) 当日の夕焼け
 

殆ど皆既に近い部分月食。部分食始まりは16:18、月の出16:29
食の最大18:03、部分食の終わり19:47。
夕方は雲が多く西の富士山方向は真っ赤な夕焼けでした(写真右)
食の最大時(写真左)は薄曇り。その後も雲が切れず撮影条件に
恵まれませんでした。17:45から19:50までタイムラプス撮影実施。
(2021年11月20日 記)

■2021年の惑星

 木星   撮影機材 VC200L、ASI290MC 
 処理ソフト Fire Capturev2.6 、AutoStakkert3.1、Registax6、StellaImage7  
 撮影日 2021年8月4日   2021年8月5日    2021年8月28日
 バーロー 3倍  2倍  3倍 
総フレーム数  26,635Fr 30,259Fr 26,622Fr 
 画像  
   
備考   弱風  微風 微風 

(2021年8月6日 記)
8月28日のデータを追記
(2021年11月20日 記)

M51 渦巻銀河(子持ち銀河)   りょうけん座
  Nik Collection Silver Efex Pro2
  Neat Image
  で処理
 
 
 高ストラクチャー(強) ファインアートプロセス
 
荒々しい 細部が消えるが自然な表現

下記のデータをNik CollectionとNeat Imageで処理し画像比較。
(2021年6月21日 記)

M51 渦巻銀河(子持ち銀河)

   りょうけん座





       R(赤)強調
撮影日
  2021年
    6月9日(L画像)
    6月10日R,G,B画像)
   
ビクセン VC200L
焦点距離 : 1800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-5℃) 

LRGB Composite
 L×3分×24枚
 R 3分×8枚
 G 3分×8枚
 B 3分×8枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理

    M51情報

分類 渦巻銀河

距離 :  2,100万光年-2015理科年表
      2,510万光年-2021天文年鑑
       2,300±300万光年
-Wikipedia
視直径 : 11×8'  -2021天文年鑑
位置 : おおぐま座のη星アルカイド
      の西約15
°
視等級 : +9.0
正中(21:00) : 5/25
正中高度 : 北 78°


撮影好期(18:30~22:00)
    :3月初旬~7月中旬


 
 

伴銀河NGC5195(M51B)まで繋がった姿から子持銀河として有名です。
春から初夏にかけて撮影好期ですが天候が良くない時期なので
撮影し難い対象です。今回は珍しく晴れ、シーイングもまずまずだったので
2日間で一気に撮影出来ました。
コンポジットしてみると点々と存在するHⅡ領域が殆ど見えない為
Hαフィルタでも撮影を試みましたが、時遅く薄曇り。
上写真はRを少し強調しましたが点在するHⅡ領域は表現出来ませんでした。
(2021年6月13日 記)
R(赤)更に強調処理を追加
(2021年6月14日 追記)

M94 渦巻銀河

   りょうけん座



撮影日
  2021年
    4月26日~30日(L画像)
   
ビクセン VC200L
焦点距離 : 1800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-10℃) 


L画像のみ
 L 3分×32枚

StellaImage9で信号処理
    M94情報

分類 セイファート銀河

距離 :  1,600万光年-2015理科年表
      1,400万光年-2021天文年鑑
       1,450万光年
-Wikipedia
視直径 : 114×9'  -2021天文年鑑
位置 : おおぐま座のζ星ミザール
      の北東約30
°
視等級 : +8.2
正中(21:00) : 5/15
正中高度 : 北 85°


撮影好期(18:30~22:00)
    :3月中旬~7月下旬


 
 

本銀河は中心付近は明るいが周囲の渦巻状のガスはかなり淡く
捉え難い。L画像撮影時細部を表現しようとして大分苦労し、
質の良い32枚を選びました。しかしディジタル現像後周囲の渦巻部分を
あぶり出すとバックのカブリが目につき、強力なトーン補正が出来なかった。
光害地では難しい天体です。その後R、G、B画像を撮影するつもりでしたが
薄曇りの天候、晴れても極端にシーイングが悪い日が続き、梅雨に入りそうな
気配なのでR、G、Bは来年まで待つことにしました。
(2021年5月16日 記)

M108 棒渦巻銀河

   おおぐま座





  R,G,Bをセルフ フラット処理
撮影日
 2021年
  4月19日~22日
     (L画像)
  4月20日~23日
    (R,G,B画像)
ビクセン VC200L
焦点距離 : 1,800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-10℃) 
LRGB Composite
 L×3分×66枚
 R 3分×26枚
 G 3分×28枚
 B 3分×26枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
   M108情報
      

距離 :  不記載-2015理科年表
      不記載-2021天文年鑑
       4,500万光年
-Wikipedia
視直径 : 7.9'×1.7'  - Wikipedhia
位置 : おおぐま座のβ星メラク
      の東約4
°
視等級 : +10.1
正中(21:00) : 4/20
正中高度 : 北 70°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 2月下旬~7月中旬


 
 

本銀河は渦巻銀河には見え難いが棒渦巻銀河に分類される。
北側に結構高く昇るのでL画像は3時間以上の露出を行なった結果
割と細部構造は描写出来た。しかし北側は我が家からは横浜方向になり
R,G,Bのフラット補正が大変難しかった。特にG画像の周辺付近での補正が
上手く行かないため、周辺は大幅にカットした。
銀河本体の色相も満足出来ない状態です。
いずれ再チャレンジしたいものです。
(2021年4月24日 記)
R,G,B画像の周辺ノイズが大きかったためStella Image9でセルフ フラット処理。
結果を上表に併せて載せます。銀河本体の色相も自然となり、且つ細部を強調処理
出来るため構造がより明確となり、セルフフラットの効果が大きい事が分かりました。
(2021年4月25日 追記)

NGC2359 散光星雲
(トールのヘルメット星雲)

   おおいぬ座



           AOO合成
撮影日
 2021年
  3月15日~23日
       (Hα画像)
  3月18日~23日
       (OⅢ画像)

ビクセン VC200L+Red
焦点距離 : 1278mm
F : 6.4

SBIG ST-2000XM
 (-15℃) 


AOO Composite
 Hα5分×28枚
 OⅢ5分×31枚

 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
   NGC2359情報
      HⅡ領域

距離 :  不記載-2015理科年表
      不記載-2021天文年鑑
       16,000光年
-Wikipedia
視直径 : 8'  - Wikipedhia
位置 : おおいぬ座のα星シリウス
      の北東約15
°
視等級 : +6.0
正中(21:00) : 2/19
正中高度 : 北 41°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 1月下旬~4月上旬


 
 

IC2177の東約5度とすぐ近くに位置します。
ウォルフ・ライエ星(HD56925)に照らされたHⅡ領域です。ニックネームのヘルメットは右上
が頭になります。既に大気の透明度が悪い為かR,G,Bの広帯域フィルタでは
鮮明な画像が得られなかったためHα、OⅢで撮影しAOO疑似カラー合成しました。
R,G,B合成するためには我が家では1月末の遅い時刻から撮影し2月中には
撮影完了する必要が有りそうです。
(2021年3月24日 記)
(2021年3月26日 追記)

IC2177 輝線星雲
(かもめ星雲)

   いっかくじゅう座



撮影日
 2021年
  2月27日(Hα,G,B画像)
  3月3日(L画像)

タカハシ FS60CB
焦点距離 : 370mm
F : 6.2

SBIG ST-2000XM
 (-20℃) 


LRGB Composite
 L×5分×17枚
 Hα5分×14枚
 G 3分×16枚
 B 3分×16枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
    IC2177情報
      HⅡ領域
距離 :  不記載-2015理科年表
      1,820光年-2021天文年鑑
       3,800光年
-Wikipedia
視直径 : 85'×25'  -2021天文年鑑
位置 : おおいぬ座のα星シリウス
      の東(やや北より)約15
°
視等級 : +6.0
正中(21:00) : 2/16
正中高度 : 北 43°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 2月上旬~4月上旬


 
 

2月末に撮影しました。空気の透明度が悪くなり天候も良くない日が
続きました。L画像は撮っていませんが、今年は今後チャンスが多く無い
と思いRGBでアップしました。星雲のG、B成分は殆ど無い様に見えます。
その結果、Rに充てたHα画像のみが目立つため”真っ赤なかもめ”になりました。
かもめの頭がグロテスク。嘴が曲がっているのでオームに見えます。
LRGBにすれば色調が少し変わると思います。何とか3月中にL画像を撮りたい
ものですが‥‥‥。
(2021年3月1日 記)
昨夜L画像を撮影。LRGB画像に変更しました。
途中で曇ったのでL画像は85分のみです。この2倍くらい撮りたかったのですが
残念ながら打ち切りました。強大なHαをRとしているため画像はやはり赤のイメージ
が強くなりました。また天の川の中に有るので沢山の星が目立ちます。
(2021年3月4日 記)

NGC2261 反射星雲
(ハッブルの変光星雲)

   いっかくじゅう座



撮影日
  2021年
     2月4日(L画像)
     2月6日(R,G,B画像)

ビクセン VC200L
焦点距離 : 1800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-20℃) 


LRGB Composite
 L 3分×27枚
 R 3分×20枚
 G 3分×20枚
 B 3分×20枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
    NGC2261情報


距離 :  4,900光年-2015理科年表
      2,500光年-2021天文年鑑
       2,500光年
-Wikipedia
視直径 : 4'×2'  -2021天文年鑑
位置 : オリオン座のα星ベテルギウス
      の東南約15
°
視等級 : +10.0
正中(21:00) : 2/9
正中高度 : 北 63°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 1月中旬~4月上旬


 
 

いっかくじゅう座R星に照らされている変光星雲です。
名前が付いているハッブル宇宙望遠鏡(HST)の写真では細部が良く分かります。
もう少し細部を表現したいですが視直径が小さいので止むをえません。
HSTと張り合ってもしようが無いのでこの露出で手を打ちました。
(2021年2月7日 記)

NGC2024 散光星雲(火炎、燃える木星雲)
   オリオン座



撮影日
2021年1月18日(L画像)
     1月19日(R,G,B画像)

ビクセン VC200L
焦点距離 : 1800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-20℃) 


LRGB Composite
 L 5分×27枚
 R 5分×14枚
 G 5分×13枚
 B 5分×14枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
    NGC2024情報


距離 :  記載なし-2015理科年表
      1,300光年-2021天文年鑑
       900~1,500光年
-Wikipedia
視直径 : 30'×30'-2021天文年鑑
位置 : オリオン座のζ星アルニタク
      の東約0.3
°
視等級 : +8.0
正中(21:00) : 1/26
正中高度 : 北 52°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 1月中旬~2月下旬


 
 

これまでは馬頭星雲との組合わせで撮影していましたが、初めて
単独で拡大撮影してみました。
結構迫力が有ります。
右下の副鏡指示金具によるアルニタクの回折光が邪魔です。
もう少し写野を左に移動するべきでした。
(2021年1月20日 記)
画像再調整
(2021年1月22日 記)

NGC1003 渦巻銀河
   ペルセウス座



撮影日
2021年1月4日(L画像)
     1月5~14日(R,G,B画像)

ビクセン VC200L
焦点距離 : 1800mm
F : 9.0

SBIG ST-2000XM
 (-20℃) 


LRGB Composite
 L 5分×38枚
 R 5分×19枚
 G 5分×28枚
 B 5分×22枚
 (2×2ビニング)
StellaImage9で信号処理
    NGC1003情報


距離 :  記載なし-2015理科年表
      記載なし-2021天文年鑑
       3,000万光年
-sorae
視直径 : 5.4’-ステラナビゲータ11
位置 : ぎょしゃ座のα星カペラ
      の北約30
°
視等級 : +11.5
正中(21:00) : 12/11
正中高度 : 北 94°


撮影好期(18:30~22:00)
    : 10月末~3月末


 
 

久し振りの銀河です。SORAEで見た美しいHⅡ領域と沢山の背景銀河に惹かれて撮影しましたが
私の機材では背景銀河も写らず物足りない結果になりました。
遠征対象で有ることが分かりました。
(2021年1月15日 記)

その他過去の記録については左欄の各項目からご覧下さい