横浜自宅での星雲・星団の観測結果です
赤道儀はタカハシ EM-200を使用しています。
(写真はクリックで拡大)
星雲・星団ナンバー毎のデータはこちらを参照下さい。
撮影日 | 撮影画像 | 対象名 | 撮影機材・方法など | コメント |
2016年12月24、25日(L画像) 12月28日(R,G,B画像) |
M77 渦巻銀河 くじら座 M77 情報 距離 : 4,700万光年−2015理科年表 4,690万光年−2015天文年鑑 6,000万光年−Wikipedia 大きさ : 9.7×8.2万光年(7’×6’) 位置 : くじら座のα星メンカル の西南約12° 視等級 : +9.6 正中(21:00) : 12月11日 正中高度 : 南 55° 撮影好期(18:00〜22:00) : 12月初〜1月下旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm F : 9.0 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 5分×49枚 R 5分×18枚 G 5分×21枚 B 3分×16枚 (2×2ビニング) |
くじら座にある本銀河は写真に撮っても見栄えのしない地味な渦巻銀河です。 核になる部分は割と簡単に写りますが、その周りの大変淡いハローはL画像に 4時間程度かけてもはっきりしません。 上の写真をクリック拡大すればうっすらと本体の2〜3倍程度のハローらしき物が 写っていることが判ります(目を凝らしてご覧下さい)。 光害地でこれ以上明確に撮るにはN.B.F(ナロー バンド フィルタ)を使用するしか無いと思われます (2017年1月2日記) |
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2016年12月17、20日(L画像) 12月18日,19日,20日(R,G,B画像) |
NGC7331 渦巻銀河 ペガスス座 NGC7331 情報 距離 : 約4,000万光年−Wikipedia 大きさ : 視直径 10.5'×3.7' 位置 : ペガスス座のβ星シェアト の西約20° 視等級 : +10.4 正中(21:00) : 10月11日 正中高度 : 南 89° 撮影好期(18:00〜22:00) : 8月下〜12月初旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm F : 9.0 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 5分×50枚 R 5分×20枚 G 5分×19枚 B 3分×20枚 (2×2ビニング) |
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2016年11月29日(L画像) 12月2日,9日、10日(R,G,B画像 |
M15 球状星団 ペガスス座 M15 情報 距離 : 3.36万光年−2015理科年表 4.9万光年−2015天文年鑑 3.36万光年−Wikipedia 大きさ : 88光年(7.4’) 位置 : ペガスス座のα星マルカブ の西南約45° 視等級 : +6.2 正中(21:00) : 9月23日 正中高度 : 南 67° 撮影好期(18:00〜22:00) : 9月初〜12月中旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm F : 9.0 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 5分×23枚 R 5分×8枚+3分×10枚 G 5分×7枚+3分×15枚 B 3分×14枚 (2×2ビニング |
この球状星団の星の集中度はそれほど大きくは無いように見えます。 また周囲の星の分布は不規則であまり美しいとは言えません。 今年は冬が早く、撮影日には強風が吹いたため、星はシャープに写っていません。 その中で比較的写りの良いデータを使ってコンポジットしました。 鏡筒に直接風が当たらないような工夫がこれから必要そうです。 (2016年12月14日記) |
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2016年11月7日(L画像) 11月22日,25日(R,G,B画像) |
M33 渦巻銀河 さんかく座 M33 情報 距離 : 250万光年−2015理科年表 260万光年−2015天文年鑑 237万〜307万光年−Wikipedia 大きさ : 5.4×3.2万光年(71’×42’) 位置 : ペガスス座のミラク の東南約10° 視等級 : +5.5 正中(21:00) : 11月25日 正中高度 : 南 85° 撮影好期(18:00〜22:00) : 10月初〜1月初旬 |
ビクセン VC200L+reducer2 (×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 5分×28枚 R 5分×18枚 G 3分×16枚 B 3分×18枚 (2×2ビニング) |
1年振りのM33です。これまで3回撮影しましたが、思うような結果が得られず、もやもやして いたので、再撮影しました。今回はこれまで(左欄の星雲・星団記録参照)よりは『らしい』結果が 得られたように思います。 変更した点はL,R,G,BともにM33が高度60°以上になってから撮影を開始したことです。 光害の影響を小さくするためには本星雲の様に天頂近くを通る天体には極めて有効です。 S/Nが大きくなるため、細部のあぶり出しが容易になります。従って夕方からはフラットフレームを撮影し L,R,G,Bの撮影は20時頃から開始する事としました。 しかし、夕方が快晴の状態で撮影準備を行っても、21時頃には雲が発生するパターンが多く この1枚の撮影に3週間近くを要しました。 (2016年11月27日 記) |
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2016年11月3日,5日(L画像) 11月4日,5日(R,G,B画像) |
NGC891 渦巻銀河 アンドロメダ座 NGC891 情報 距離 : 2,700万光年−Wikipedia 大きさ : 視直径(13.5’×2.5’) 位置 : アンドロメダ座アルマク(γ星)の 南南西約 4° 視等級 : +10.8 正中(21:00) : 12月7日 正中高度 : 北 83° 撮影好期(18:00〜22:00) : 10月下旬〜2月中旬 |
ビクセン VC200L+reducer2 (×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 5分×30枚 R 5分×15枚 G 3分×13枚 B 3分×14枚 (2×2ビニング) |
エッジオンの渦巻銀河です。 まだ高度が低い時期に撮影したため露出時間は5分に抑えました。 細長い綺麗な形で、真ん中の細長い暗黒帯が紡錘を分断するアクセントになっています。 撮影画像は結構インパクトがあり、面白いと思いました。クリック拡大してご覧下さい。 (2016年11月6日 記) |
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2016年10月24日(L画像) 10月27日(R,G,B画像) |
M110 楕円銀河 アンドロメダ座 110 情報 距離 : 230万光年−2015天文年鑑 290万光年−Wikipedia 大きさ : 1.3×0.7万光年(20’×10’) 位置 : アンドロメダ座ミラク(β星)の 北西約10° 視等級 : +8.9 正中(21:00) : 11月11日 正中高度 : 北 84° 撮影好期(18:00〜22:00) : 9月初旬〜1月中旬 |
ビクセン VC200L+reducer2 (×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 SBIG ST-2000XM (-10℃) LRGB Composite L 3分×40枚 R 3分×16枚 G 3分×13枚 B 3分×13枚 (2×2ビニング) |
M110はM31(アンドロメダ座大銀河)の二つの伴銀河の内大きい方です。 M31の全体像を捉えるとM31の渦巻の少し外側(約0.5°北西)に見えます。今回は 焦点距離1,278mmで拡大して撮りました。アンドロメダ座大銀河に比べるとかなり 小さい(天の川銀河に比べても約1/8)ですが、実視長径は満月の2/3もあります。 楕円左側上下の暗い部分は何か? (2016年10月29日 記) |
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2016年10月15日 (L画像) 10月20日 (R,G,B画像) |
M2 球状星団 みずがめ座 M2 情報 距離 : 3.75万光年−2015理科年表 5.2万光年−2015天文年鑑 3.75万光年−Wikipedia 大きさ : 104光年(8.2’) 位置 : わし座α星(アルタイル)の 東約 45° 視等級 : +6.5 正中(21:00) : 9月24日 正中高度 : 南 54° 撮影好期(18:00〜22:00) : 9月下旬〜11月上旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-10℃) LRGB Composite L 5分X32枚 R 5分×9枚 G 5分× 8枚 B 5分× 8枚 (2×2ビニング) |
M13程の密集度は無いように思えますが、美しい球状星団です。 今年9月の悪天候にはうんざりでしたが、10月に入ってもなかなか撮影日和が無いので たまたま一日の雲の切れ間でL画像のみ撮影しました。 但し月齢は14.5。ほとんど満月です…… 運が悪い!! RGBはチャンスを見て撮影予定です。早く写真を更新したいものです。 (2016年10月19日 記) 思ったより早くRGB画像を撮影出来ました。 L画像は削除し、LRGB画像を掲載。 (2016年10月21日 記) |
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2016年9月2日 (L画像) 9月4日(R,G,B画像) |
トリミング、拡大、輪郭強調 輪郭強調により少し不自然な印象が 有るが、”目”らしき構造が認められる |
NGC6543 惑星状星雲 (キャッツアイ星雲) りゅう座 NGC6543情報 距離 : 1,690光年−2015天文年鑑 3,600光年−Wikipedia 大きさ : 0.18光年(22") 位置 : こと座ベガの北西約15°にある、 りゅう座γ星エルタニアン から北へ約 15° 視等級 : +8.8 正中(21:00) : 8月1日 正中高度 : 北 59° 撮影好期(18:00〜22:00) : 6月初旬〜10月中旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 2分×29枚 1分×120枚 R 1分×36枚 G 1分× 30枚 B 1分× 30枚 (1×1ビニング) |
キャッツアイ星雲は視直径が22”と小さい(2015天文年鑑)。観測当日に台風余波の強風が吹いたため、 星像が甘く、上写真の程度しか構造が判りません。 HSTの精細構造写真が頭に焼き付いているので、中心星も見えないのでは何とも物足りませんが20cm鏡では やむを得ないと思います。シーイング良ければもう少し細部構造が出るかも知れません。 但し、星雲自体は5分露出では飽和するほどの光度なので1〜2分程度のHDRを行えば細部が表現出来るかも 知れません。 (2016年9月2日 記) 微風、雲の切れ間を縫ってL画像を新たに露出時間2分、1分で撮影し、8月31日撮影の5分露出写真とコンポジット。 これを上表に追加しました。2分、1分では飽和が解けてより細部構造が見え、少し”猫の目”のイメージが 出てきました。RGBについても行いたいが、残念ながら今日から1週間程度は 天候不良の模様。何とか早く撮影したいものです。 (2016年9月3日 追記) 上記星雲を最初2×2ビニングで撮影しましたが、視直径が大変小さいため細部構造が見えませんでした。 このためL画像、RGB画像ともに1×1ビニングとしHigh Resolutionで撮影し直しました。 また露出時間を星雲の飽和を避ける為、1分と2分で再撮影しました。 撮影当日は風が殆ど無い好コンディションだったためも有り”猫の目”らしい構造が描写できましたが 解像度不足は否めない。流石にこれ以上の表現は20cm鏡では難しいかも知れません。 ・写真及びデータは新データに入れ替え (2016年9月5日 追記) |
2016年7月28日〜 7月29日(L画像) 8月4〜7日(R,G,B画像) |
M101 渦巻銀河 (回転花火銀河) おおぐま座 M101情報 距離 : 1,900万光年−2015理科年表 2,250万光年−2015天文年鑑 2,700万光年−Wikipedia 大きさ : 19×18万光年(29×27’) 位置 : おおぐま座η星(アルカイド… …北斗七星柄杓の柄端)の 東北東約 5° 視等級 : +8.3 正中(21:00) : 6月2日 正中高度 : 北 71° 撮影好期(18:00〜22:00) : 4月中旬〜8月中旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 8分X26枚 R 8分×14枚 G 8分× 11枚 B 8分× 11枚 (2×2ビニング) |
本銀河はフェイス オンの豪快な渦巻形のため、回転花火銀河の愛称が有ります。 7月末の梅雨明けから狙っていましたが、なかなか雲が取れず、10日間以上かけて撮影。この時期 我が家からは明るい北西の空に位置し、高度も40°程度に落ちているため地上光のカブリ影響を かなり受けて強度のあぶり出しが上手く行えず、豪快さが表現出来ていません。 次回は総露出時間を増やすか、光害除去フィルタが必要そうです。 (2016年8月10日 記) |
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2016年6月21日〜 7月6日(L画像) 7月1〜4日(R,G,B画像 |
M13 球状球団 ヘルクレス座 M13情報 距離 : 2.51万光年−2015理科年表 2.2万光年−2015天文年鑑 2.51万光年−Wikipedia 大きさ : 98光年(10.0’) 位置 : ヘルクレス座η星の 東約 3° 視等級 : +5.8 正中(21:00) : 7月12日 正中高度 : 北 89° 撮影好期(18:00〜22:00) : 6月初旬〜9月中旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-10℃) LRGB Composite L 3分X41枚 5分×11枚 R 3分×18枚 G 3分× 13枚 B 3分× 11枚 (2×2ビニング)L 3分×46枚 |
2年ぶりの有名な球状星団M13です。今回は冷却CCDカメラで梅雨の合間に撮影しました。 中心部付近はピンク色の星が多く美しい球状です。周辺部からいくつかの腕状に星が分布 しているように見えます。 眼視では星は分離出来ず、星雲状に見えました。 (2016年7月7日記) ディジタル現像時、エッジ強調で星を分離した写真に変更。 (2016年7月11日 記) |
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2016年5月18日〜22日(L画像) | M82 渦巻銀河 おおぐま座 M82情報 距離 : 1,200万光年−2015理科年表 1,790万光年−2015天文年鑑 1,200万光年−Wikipedia 大きさ : 5.8×2.2万光年(11’×4.3’) 位置 : おおぐま座ドウベ(北斗七星の柄杓の升の先)の 北 約10° 視等級 : +8.6 正中(21:00) : 4月1日 正中高度 : 北 56° 撮影好期(18:00〜22:00) : 2月初旬〜6月初旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-10℃) LRGB Composite L 3分×46枚 |
M81のすぐ傍に位置している不規則銀河です。今春の天候不良により、M81を撮影している内に 本銀河の撮影好機が過ぎてしまい、RGB画像は枚数不足のため来年までお預けとなりました。 L画像のみを掲載します。やはり色情報が無いと迫力が足りませんね。 本銀河はスターバースト銀河(M81との近接遭遇)です。真中部からガスを噴出している雰囲気が感じられますが、 カラー情報を追加すれば分かり易いかも知れません。 (2016年6月6日記) |
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2016年4月30日(L画像) 5月4〜12日(R,G,B画像) |
M81 渦巻銀河 おおぐま座 M81情報 距離 : 1,200万光年−2015理科年表 1,790万光年−2015天文年鑑 1,200万光年−Wikipedia 大きさ : 14×7.3万光年(26’×14’) 位置 : おおぐま座ドウベ(北斗七星の柄杓の升の先)の 西北西 約18° 視等級 : +6.9 正中(21:00) : 3月31日 正中高度 : 北 55° 撮影好期(18:00〜22:00) : 2月初旬〜6月中旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-15℃) LRGB Composite L 3分×37枚 R 3分×32枚 G 3分×18枚 B 3分×23枚 (2×2ビニング) |
この2ケ月ほどは、雲、雨、霞、風、月明りのため撮影がなかなか出来ず、短時間の晴れ間の観測により、細切れデータを繋ぎあわせ、ようやくこの一枚を得ました。 M81は横浜市街の明りが強い北側の空のため、1枚当たりの長時間露出が難しく、3分を複数枚としました。 日によってバック光が変化する為か、渦巻の細部がほとんど写らない場合が有り、多くのデータから比較的 よく写っているものをピックアップしコンポジットしました。 (2016年5月15日記) |
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2016年1月25日(L画像) 1月26日 (R,G,B画像) |
M78 散光星雲 オリオン座 M78(NGC2068)情報 距離 : 1,600光年−2015理科年表 1,600光年−2015天文年鑑 1,600光年−Wikipedia 大きさ : 3.7×2.8光年(8’×6’) 位置 : オリオン座アルニタク(三ツ星の東端ζ星)の北東約2.5° 視等級 : +8.3 正中(21:00) : 1月28日 正中高度 : 北 55° 撮影好期(18:00〜22:00) : 1月初旬〜3月中旬 |
ビクセン VC200L+ reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 IDAS LPS−V4 SBIG ST-2000XM (-20℃) LRGB Composite L 10分×21枚 R 10分×8枚 G 10分×8枚 B 10分×8枚 (2×2ビニング) |
ウルトラマンの故郷として有名なM78です。 今回はセルフガイドを使用し、長めの露出10分/1枚としたところ、星の大きな流れは認められないが、 2個の恒星は明るく、反射星雲もくっきり写るものの周りの淡い星雲と暗黒星雲は見づらい状況です。 月齢が15.4〜16.4で撮影強行したため、バックのノイズが大きく、星雲強調はこの写真が限度です。 左上のNGC2071とM78との間にも散光星雲が拡がっている筈です。 セルフガイドでは露出時間を更に大きく出来そうですし、月光の無い夜には効果が大きそうです。 (2016年1月29日記) |
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2016年1月10日(L画像) 2016年 1月13〜14日(R,G,B画像) |
M1 超新星残骸(かに星雲) おうし座 M1(NGC1952) 情報 距離 : 7,200光年−2015理科年表 7,200光年−2015天文年鑑 6.5 ± 1.6×103光年−Wikipedia 大きさ : 12.6×8.34光年(6’×4’) 位置 : おうし座アルデバランの北東 約12°(おうしの角ζ星付近) 視等級 : +8.4 正中(21:00) : 1月25日 正中高度 : 北 76° 撮影好期(17:00〜22:00) : 1月初旬〜4月下旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm IDAS LPS−V4 SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×38枚 8分×8枚 R 8分×12枚 G 8分×12枚 B 8分×12枚 (2×2ビニング) |
M1は1054年に出現し、その記録も残っている銀河系内超新星の現在の姿です。 当時からは約960年経過し、その拡がりは10光年くらいとなっています。 カニらしく見えるでしょうか?最近、淡いガスを表現する為、L画像は出来るだけ総計4時間以上は 露出時間を確保するようにしています。 |
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2015年12月31日(L画像) 2016年1月4日 (R,G,B画像) |
M32 楕円銀河 アンドロメダ座 M32(NGC221) 情報 距離 : 230万光年−2015理科年表 230万光年−2015天文年鑑 290万光年−Wikipedia 大きさ : 0.6×0.4万光年(9’×7’) 位置 : M31アンドロメタ大銀河 の南に隣接 視等級 : +8.08 正中(21:00) : 11月12日 正中高度 : 北 84° 撮影好期(17:00〜22:00) : 9月中旬〜1月中旬 |
ビクセン VC200L+reducer2 (×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 8分×26枚 R 8分×10枚 G 8分×10枚 B 8分×10枚 |
M32は有名なM31アンドロメダ大銀河のすぐ傍に位置し、M31の写真を撮影すると渦巻の端に含まれる ような格好で一緒に写ります。上の写真では上部から右下にかけて斜め方向にうっすらと大銀河の渦巻の 一部が見えています。 本銀河はM31の伴銀河であり、偶然同じ方向に見えているのでは無く、お互いに重力を及ぼし合っています。 M31は数十億年後に天の川銀河と衝突合体する可能性が有ると考えられています。もしそうなれば、 M32も同じ状況になるかも知れないと考えると興味のあるメシエ ナンバーです。 本銀河の大きさは長径がM31の1/20程度の小さな銀河であり、恒星が大きめに滲んだ感じの写りです。 上の写真には右上に赤の色ムラが有り、色調整が難しい。 |
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2015年12月15日(L画像) 12月26〜28日 (R,G,B画像) |
M74 渦巻銀河 うお座 M74 (NGC628)情報 距離 : 3,700万光年−2015理科年表 3,160万光年−2015天文年鑑 3,200万光年−Wikipedia 大きさ : 10×8.7万光年(11’×10’) 位置 : アンドロメダ座のα星アルフェラッツ の南約25° 正中(21:00) : 11月26日 正中高度 : 南 70° 撮影好期(17:00〜22:00) : 11月末〜1月初旬 |
ビクセン VC200L 焦点距離 : 1,800mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×56枚 R 8分×10枚 G 8分×10枚 B 8分×10枚 (2×2ビニング) |
M74はM33と同じフェイス オンの渦巻銀河で天の川銀河と同じくらい(直径10万光年)の大きさです。 渦巻部が淡いため露出時間をかなり大きくしました。 天候が悪く、なかなか撮影チャンスが無いため、R、G、B画像は月齢15日に近い状態で強行しました。 結局L画像からRGB画像を撮影完了まで約2週間を要した事になりますが、 もう少し撮影日を遅らせる方が画質が良くなったかも知れません。 (2015年12月29日記) |
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2015年12月4日(L画像) 12月5日(R,G,B画像) |
NGC 253 渦巻銀河 ちょうこくしつ座 距離 : 880万光年−2015理科年表 1,040万光年−2015天文年鑑 1,070〜1,210万光年−Wikipedia 大きさ : 8.3×2.1万光年(28’×7’) 位置 : くじら座のデネブカイトス の東南約7° 正中(21:00) : 11月13日 正中高度 : 南 29° 撮影好期(17:00〜22:00) : 11月末〜1月初旬 |
ビクセン VC200L+reducer2 (×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm 合成F : 6.4 IDAS LPS−V4 SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×47枚 R 8分×10枚 G 8分×10枚 B 8分×10枚 (2×2ビニング) |
何となく形がミドリ虫を連想させるNGC253は視直径が月ほどもある大きい銀河です。 正中高度が約29°と低く17:30〜22:00の間に高度20°〜29°で撮影しました。 画質の悪さを考えL画像の枚数を思い切って大きくしました。 しかし両日とも、風が強かったためガイドの精度が悪く、星が太ってしまいました。 本銀河までの距離は上表のように資料によってかなりのバラツキがあります。 この距離であればセファイド変光星を利用して測定していると思われるが、やはり難しいようです。 (2015年12月6日記) |
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2015年11月28日 | M33 渦巻星雲 距離 : 250万光年−2015理科年表 260万光年−2015天文年鑑 237万〜307万光年−Wikipedia 大きさ : 5.4×3.2万光年(71’×42’) 位置 : ペガスス座のミラク の東南約10° 正中(21:00) : 11月25日 正中高度 : 南 85° 撮影好期(19:00〜24:00) : 10月初〜1月初旬 |
ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) RGB Composite R 8分×12枚 G 8分×12枚 B 8分×12枚 (2×2ビニング) |
M33拡大部の細部描写をするため8分露出を行ってみました。 その結果、中心左のガスの細部はある程度表現出来たようですが、右側の渦巻腕はまだ明瞭では 有りません。フラット補正が上手く行っていないのか?露出時間不足なのか? |
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2015年11月5日〜6日 | ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×24枚 R 5分×16枚 G 5分×16枚 B 5分×16枚 (2×2ビニング) |
見かけの大きさが69分(月の約2倍)も有るM33の中心部を焦点距離1,278mmで拡大撮影してみました。 渦巻の一部しか見えず、腕の細部が明瞭で無いのは残念ですがこれはこれで面白いと思います。 青緑のガスの拡がりとHU領域(Hα線)の赤い点が綺麗です(左上と中心やや右上の赤い部分は 不思議な形??)。 昨年12月撮影画像とは全く色相が違う。今回処理の方が 正しいようです。 |
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2014年12月 17日 |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM LRGB Composite L:3分×32 R:3分×12 G:3分×12 B:3分×12 (2×2ビニング) |
出来栄えは上のM31と同様です。 かなり無理やりトーン調整をしています。 やはりバックグランドの色ムラが気になります。 |
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2015年10月18日(L画像) 10月19日(RGB画像 |
NGC6946 渦巻銀河 (花火銀河) 距離 : 1,900万光年−2015理科年表 1,790万光年−2015天文年鑑 2,250万光年−Wikipedia 大きさ : 6.0×5.1万光年(12’×10’) 位置 : ケフェウス座のアルデラミン の西南西約4° 正中(21:00) : 9/10 正中高度 : 北 65.1° 撮影好期(19:00〜24:00) : 9月初〜10月中旬 |
ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×24枚 R 5分×10枚 G 5分×10枚 B 5分×10枚 (2×2ビニング) |
北の空、高度約60°と高いが、丁度横浜中心部方向になり、かなり光害が激しい。 |
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2015年10月12日(L画像) |
NGC7293 惑星状星雲 |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-5℃) IDAS LPS−V4 LRGB Composite L 5分×20枚 R 5分×8枚 G 5分×8枚 B 5分×8枚 (2×2ビニング) |
南中高度が約30°と低いためシーイングが悪く、光害を大きく受けS/Nが悪い状況です。 光害カットフィルタを使用しましたが、細部を上手く表現出来ていません。 |
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2015年10月7日(RGB画像) 10月8日(L画像) |
M76 惑星状星雲 (小亜鈴状星雲) 距離 : 8,180光年−2015天文年鑑 約8,200光年−Wikipedia 大きさ : 6.23×3.45光年(2.5’×1.5’) 位置 : アンドロメダ座のアルマク(γ星) の北方約10° 正中(21:00) : 11月27日 正中高度 : 北 74.0° 撮影好期(18:30〜24:00) : 10月初〜12月末 |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-5℃) IDAS LPS−V4 LRGB Composite L 5分×24枚 R 5分×8枚 G 5分×8枚 B 5分×8枚 (2×2ビニング) |
久し振りに快晴になり、かなりの露出時間を確保出来ました。高度が高く、光害除去フィルタを使用した為か バックの色ムラ、ノイズが少ない様に思います。湿度が45%と低いことも影響しているかも知れません。 中心部が飽和していること、色合がこれで良いのか? ディジタル処理の改善が必要かも知れません。 |
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2015年8月22日(L画像) 9月12日(RGB画像) |
M17 散光星雲 (オメガ星雲) 距離 : 6,500光年−2015理科年表 3,300光年−2015天文年鑑 約7,000光年−Wikipedia 拡がり : 46×37光年(43’×35’) 位置 : いて座南斗六星の六番目の星 (μ星)の北方約8° |
ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×18枚 R 5分×4枚 G 5分×4枚 B 5分×4枚 (2×2ビニング) |
L画像を撮影した後、秋雨前線停滞で晴れ間なし。ようやく短い晴れ間でRGBを撮影しましたが既に高度が低く撮影時間も短いためか、星雲を際立たせると画像調整が難しく、M16とは異なる色合いになりました。 もう少し焦点距離が短い方が全体が捉えられてベター。 |
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2015年8月 9日 |
M16 散開星団+散光星雲 (わし星雲) 距離 : 5,500光年ー2015理科年表 4,600光年−2015天文年鑑 約7,000光年−Wikipedia 拡がり : 46×37光年(35’×28’) 位置 : いて座南斗六星の六番目の星 (μ星)の北方約10° |
ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×16枚 R 5分×6枚 G 5分×6枚 B 5分×4枚 (2×2ビニング) |
細部表現が難しい。もう少しRGBの枚数増すべきか? ガス部を強調するとバックの色むら大。それともフラット補正の不具合か? HST(ハッブル宇宙望遠鏡)が1995年に捉えた「創造の柱」 (Pillars of Creation)(星が誕生するエリア)が星雲の中央やや下に見える |
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2015年8月 6〜7日 |
M20 散光星雲 (三裂星雲) 距離 : 5,600光年ー2015理科年表 2,200光年−2015天文年鑑 約5,200光年−Wikipedia 拡がり : 18×17光年(29’×27’) 位置 : いて座南斗六星の五番目の星 (λ星)から西北西に約7° |
ビクセン VC200L+ Reducer2(×0.71) 合成焦点距離 : 1,278mm SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L 5分×16枚 R 5分×6枚 G 5分×6枚 B 5分×6枚 (2×2ビニング) |
三裂星雲を焦点距離1,278mmで撮り直し。この方が全体像を捉える事が出来る。 VIXENのReducer2は初めて使用したが、ST-2000XMと組合せるとフォーカスがぎりぎり(ドローチューブ最短)OKとなる。 前回撮影まで発生していたガイドエラーはガイド用CCD(ST-I)のリードを固定することにより、ほとんど解消されたように思える。 散光星雲が手前の暗黒星雲により分けられているように見えている。 三裂というより四裂だが………。 赤い部分は輝線星雲(電離ガス体)。 青は反射星雲(分子雲)。 |
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2015年7月 21日 |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-5℃) RGB Composite R : 5分×4枚 G : 5分×4枚 B : 5分×4枚 (2×2ビニング) |
梅雨明け、真夏日となり快晴ですが、風が強くガイド星が飛びそうになりました。 スライド ルーフの開口部を出来るだけ狭め、風の影響を少なくしてようやく撮影。 バックの色むらが有り、調整が大変。星雲の淡い部分が上手く表現出来ていない。 |
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2015年7月 25日 |
M27 惑星状星雲 (亜鈴星雲) 距離 : 820光年ー2015理科年表 970光年−2015天文年鑑 約1,200光年−Wikipedia 大きさ : 2.26×1.13光年(8’×4’) 位置 : はくちょう座のアルビレオの南西 約10° |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L:5分×16枚 R : 5分×6枚 G : 5分×6枚 B : 5分×6枚 (2×2ビニング) |
風がほとんど無くシーイング良好。 安定な状態で撮影。しかし若干ガイドエラー発生。ステライメージ7で修正。 |
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2015年7月 10日〜11日 |
M57 惑星状星雲 (リング星雲) 距離 : 2,600光年ー2015理科年表, Wikipedia 2,150光年−2015天文年鑑 大きさ : 0.87×0.61光年(83’’×59’’) |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-5℃) LRGB Composite L:5分×12枚 R : 5分×4枚 G : 5分×4枚 B : 5分×4枚 (2×2ビニング) |
梅雨のあい間に1ケ月振りの晴天になりました。春の星座、星雲はもう長時間露出が 困難になったため、まだ高度は低いがM57を狙ってみました。夜間の気温が25℃も あるので、CCDの温度はー5℃までしか下げられません。 母体の白色矮星は写真を拡大すると中央に僅かに見える? |
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2015年6月 3日 |
M104 楕円銀河 (ソンブレロ銀河) 距離 : 4,600万光年ー2015理科年表, Wikipedia 6,520万光年−2015天文年鑑 大きさ : 17×6.6万光年(9’×4’) |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-20℃) L Composite :5分×24枚 |
L画像を撮り終えR画像撮影中に曇りとなりました。 梅雨も近くいつ晴れるか分からないため 一先ずL画像のみをUPします。 |
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2015年5月 |
M51 渦巻銀河 (子持ち銀河) 距離 : 2,100万光年ー2015理科年表 2,510万光年−2015天文年鑑 2,300±400万光年−Wikipedia 大きさ : 8.2×5.0万光年(11’×7’) |
ビクセン VC200L SBIG ST-2000XM (-20℃) RGB Composite R : 5分×4枚 G : 5分×4枚 B : 5分×4枚 (2×2ビニング) |
晴れ間に短時間で撮影しました |
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2015年3月 11日 |
NGC2237 バラ星雲 距離 : 4,600光年ー2015理科年表 3,600光年−2015天文年鑑 5,000光年−Wikipedia 拡がり : 67×64光年(64’×61’) |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM IDAS LPS-V4 RGB Composite R : 5分×8枚 G : 5分×8枚 B : 5分×8枚 (2×2ビニング) |
FS60Q(f=600mm)でははみ出してしまいました。 |
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2015年2月 15日 |
M42 オリオン大星雲 距離 : 1,300光年−2015天文年鑑 1,500光年−JAXA宇宙情報ンター 拡がり : 25×23光年(66’×60’) |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM LRGB Composite L:3分×16、5分×16 R:3分×8、5分×8 G:3分×8、5分×8 B:3分×8、5分×8 (2×2ビニング) HDR処理 |
露出は5分と3分で行い、コンポジットしましたが まだ飽和が取り切れていないようです。 難しいですね。 今後も何度もチャレンジしてみたい対象です。 |
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2015年2月 14日 |
IC434 馬頭星雲 距離 : 1,100光年−2015理科年表 1,300光年−2015天文年鑑 1,500光年−ぐんま天文台 拡がり : 22.7×3.8光年(60'×10’) |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM LRGB Composite L:5m×12 R:5m×8 G:5m×8 B:5m×8 |
散光星雲の広がりがよく表現出来ません。 口径6cmではどれくらい表現出来るものでしょうか? |
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2014年12月 22日 |
M45 すばる(プレヤデス星団) 距離 : 410光年ー2015理科年表, 2015天文年鑑 約440光年ーWikipedia 拡がり : 27光年(100') |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM RGB Composite R:3分×12 G:3分×12 B:3分×12 (2×2ビニング) |
出来栄えは上と同様です。 |
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2014年12月 9日 |
M31 アンドロメダ大銀河 距離 : (230万光年−2015理科年表 2015天文年鑑,JAXA宇宙情報 センター ) 大きさ : 13×4.1万光年(191’×62’) 局部銀河群最大 |
タカハシ FS60Q SBIG ST-2000XM LRGB Composite L:3分×32枚 R:3分×12 G:3分×12 B:3分×12 (2×2ビニング) |
初めての冷却CCD撮影です。 露出時間は手探り中です。光害大のため長くは出来ません。 ガイド撮影も初めて。 何もかも手探りです。 口径6cmと小さいため露出は不足気味?星雲を浮かび上がらせるとバックグランドに色ムラ発生。これは地上光の影響? 写真としては不満足極まり有りませんが、第一歩として残します。 局部銀河群とは天の川銀河が属する銀河群。 宇宙の構造は 銀河フィラメント−超銀河団−銀河団−銀河群−銀河 |
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2014年7月 29日 |
M13 22,000光年−2015天文年鑑 ,Wikipedia 大きさ : 98光年(10’) |
ビクセン VC200L NIKON D7000 露出120秒 ISO 1000 7枚Composite |
初めての天体望遠撮影です。 要領がよく判らないまま撮ってみました。 フラット補正無し。 |